2022.01.20
自律神経とコミュニケーション
最近、スターバックスかタリーズ、もしくは出張先のホテルで缶詰め状態だったので、頭のリフレッシュをしようと思って久しぶりにウィンドショッピングをしてきてました。見たら買いたくなるけど今日は我慢しました。えらいぞ!おれ!!笑
さて、先日の自律神経のお話の続きをしようかと思います。
ちょっと前から流行り言葉のように使われだした【コミュニケーション障害】が、副交感神経の働きと関りがある!という件についてなんですが、、、
【ポリヴェーガル理論】
みなさんは副交感神経というと、「リラックスする神経」という認識を持たれていると思います。僕もこれまではそうでした。
ただ、この【ポリヴェーガル理論(多重迷走神経理論)】を知ることで、副交感神経(迷走神経)には2つのパターンがあることを知りました。
①、、生命の危機の時に優位に働く副交感神経
②、、安全な時に社会交流を繋げようと働く副交感神経です。
この2パターンの神経が、外環境の条件により、どちらのパターンの神経を優位に働かせるかによってコミュニケーションが上手くとれるのか、とれないのか!というのが変わってきます。
コミュニケーションというのは自分と他人がいて初めて成り立ちます。
この時に自律神経のどの部分が優位に働いているかによって、コミュニケーションによって相手との信頼関係(ラポール)が結べるのかどうかが変わるということです。
①は、コミュニケーションのシーンの話で「生命の危機」と言うと大袈裟な表現になってしまうのですが、
何らかの外環境の影響により(例えば、他の場面で嫌な思いをしたとか、大きな悩みを抱えてしまったとか,,,)神経の状態が『不動化』『逃走』のモードになっている場合もあります。
その場から逃げ去るわけにはいかないので、精神的な意味での「逃走反応」が起こるわけです。一種の防衛反応みたいなものです。
②は、社会交流システムを築き上げるために働く神経なので、この神経が優位に働くと、コミュニケーションを上手くとりコミュニティを作るために、声色や表情を豊かにし、相手に対して「安心」「安全」「安らぎ」の態度を見せることで、よりスムーズに信頼関係を築き上げられるようにする。
先程言ったように、コミュニケーションとは自分と相手がいて初めて成り立つものですが、例えば相手が②の状態でも、自分が何らかの理由で①になっていれば、自律神経の働きによりスムーズな社会交流が図れないといった状況になってしまいます。
なので、気が合う合わないという理由だけでコミュニケーションが上手くとれないというのであれば仕方ない部分もあるし、時間が経てば何らかのきっかけで上手くコミュニケーションが図れる場合はありますが、今回の「自律神経とコミュニケーション」の話で言うと、①の状態になってしまった人に対して仲良くなろうと声をかけているのに、それに対して応えてくれないから、あの人は【コミュニケーション障害】だ!!と言って決めつけてしまうのは、あまりよろしくないですよ!ということです。
むしろこれからは、コミュニケーションを図ろうとしても、相手が応えてくれないな⁉と感じた場合は、「もしかしたらこの人は、自律神経の副交感神経の状態が不安定になってしまっているんじゃないか?それが原因で上手くコミュニケーションがとれないのかもしれないぞ・・・」という考え方をしてあげられると、こちら側としても心に余裕ができ、イライラすることもなく、うまくその場を乗り切り、相手の副交感神経のバランスが安定するようになるまで焦らずにいこう!みたいな捉え方ができるんではないかなと思います。
そうすることで、今まで以上に色んな人に対してコミュニケーションがとれるようになり、より良い、より優しい世界になるんじゃないかなと思います。